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2007.01.24
ドラウプニル秘話
新生ドラウプニル、通算9代目の我が切り札。
初代はバーバリアンガレー。一人の海賊に出会い、譲り受けた形見の船だ。
友人たちとの会話でふと昔を思い出した。たまには古い話もいいかもしれない。
これからする話は、俺がドラウプニルを手に入れたときの話。
さて、どの辺りからから書こうか・・・。
初代はバーバリアンガレー。一人の海賊に出会い、譲り受けた形見の船だ。
友人たちとの会話でふと昔を思い出した。たまには古い話もいいかもしれない。
これからする話は、俺がドラウプニルを手に入れたときの話。
さて、どの辺りからから書こうか・・・。
当時、マディラ沖は危険海域だった。
軽ガレーに乗れるようになった俺は早速マディラ=ラスパルマス間で砂糖交易を行う商船を狙って仕事を始めた。駆け出しの頃だ。海事ギルドの数千ドゥカートにしかならない仕事よりも一発当てれば十万以上の稼ぎも期待できる海賊稼業。
もっともスキルも未熟なころのこと、そうそう拿捕できるもんじゃあなかった。当時すれ違うバーバリアンガレーに強い憧れをもっていたものだ。127人も乗るあの船ならば、きっともっと大きな仕事が出来るはずだと・・・。
賞金稼ぎが出張ってきたこともあり、北海に戻った俺はこれまでいったことがなかったバルト海を目指した。やたらにでかいスウェーデン私掠海賊の恐ろしかったこと。吹雪で周りが真っ白になり、船員がどんどん倒れていったときは途方にくれた。
そんなこんなでたどり着いたのがストックホルム。こんな北の果てになんでめちゃめちゃ人がいるんだと思ったね。当時ここは海事のメッカだったんだ。駆け出しでもちょっと人がたくさん乗るガレーに乗っていれば2時間もギルドの仕事を請けていれば100万以上の金を手にすることができた・・・。
よくわからないままに海事艦隊に参加し、数回の戦闘をこなした俺はバーバリアンガレーに乗れるLVに達していた。500kほどの金も手に入った。急いでリスボンに向かったものだ。
当時、人が集まる大きな港では造船6割でやります、なんてシャウトが飛び交っていた。お金さえ用意すればすぐ作ってもらえるものだと簡単に考えていた俺は、声を張り上げてバーバリアンガレーの造船を引き受けてくれる人を探した・・・。
その日はちょうどoβテスト最終日。確か午後12時で終了し、午後から正式サービス開始って流れだったか。11時ごろから叫んで叫んで造船匠を探したが、誰も返事をしてはくれなかった。
やれやれ。悪さをした報いかな。・・・途方に暮れて埠頭に佇んでいたときに、ある男からTELLが来た。
『あんた、ババガレが欲しいんだろう』
『・・?』
『中古で良ければ譲ろう。酒場の前で待っている』
とんだラッキーだ。新しい船に乗り換えるのだろうか?何はともあれ相手の気が変わる前に行こう。
酒場前に着いた。人物情報を見ると、彼は賞金首だった。
『よう、来たな。では受け取れ』
トレードが来た。あわてて窓を開く。・・・??
トレードで寄越されたのはバーアリアンガレーのみならず。金色に輝く鎧、財宝の地図、現金200万・・・まて、どういうことだ?
『待ってくれ。船を譲ってくれるとはいったがこんなに・・・?』
『いいんだ。俺は今日限り陸に上がるんでね』
彼はoβ終了と共に陸に上がるつもりだったのだと言う。
『君も賞金首だろう。俺の海賊としての全てを譲る。後は任せたぜ。きっと海賊を極めてくれ』
『・・・わかった。』
他に掛ける言葉が見つからない。彼は満足したのか、そのままサーバーダウンを待たず消えていった・・・。
譲られた船を見た。中古?ほとんど傷もない。大事に使われていたのだろう。船名を確認する。
『ドラウプニル、か。今日からは俺が相棒だ。よろしくな』
・・・以後、俺の成長に伴い数度乗船を変えたが、その名は代々引き継がれてきた。彼との約束は今だ有効だ。俺が陸に上がるとき、この船を託す相手に出会えるまでは。まだまだ俺も未熟、前途は長い。
軽ガレーに乗れるようになった俺は早速マディラ=ラスパルマス間で砂糖交易を行う商船を狙って仕事を始めた。駆け出しの頃だ。海事ギルドの数千ドゥカートにしかならない仕事よりも一発当てれば十万以上の稼ぎも期待できる海賊稼業。
もっともスキルも未熟なころのこと、そうそう拿捕できるもんじゃあなかった。当時すれ違うバーバリアンガレーに強い憧れをもっていたものだ。127人も乗るあの船ならば、きっともっと大きな仕事が出来るはずだと・・・。
賞金稼ぎが出張ってきたこともあり、北海に戻った俺はこれまでいったことがなかったバルト海を目指した。やたらにでかいスウェーデン私掠海賊の恐ろしかったこと。吹雪で周りが真っ白になり、船員がどんどん倒れていったときは途方にくれた。
そんなこんなでたどり着いたのがストックホルム。こんな北の果てになんでめちゃめちゃ人がいるんだと思ったね。当時ここは海事のメッカだったんだ。駆け出しでもちょっと人がたくさん乗るガレーに乗っていれば2時間もギルドの仕事を請けていれば100万以上の金を手にすることができた・・・。
よくわからないままに海事艦隊に参加し、数回の戦闘をこなした俺はバーバリアンガレーに乗れるLVに達していた。500kほどの金も手に入った。急いでリスボンに向かったものだ。
当時、人が集まる大きな港では造船6割でやります、なんてシャウトが飛び交っていた。お金さえ用意すればすぐ作ってもらえるものだと簡単に考えていた俺は、声を張り上げてバーバリアンガレーの造船を引き受けてくれる人を探した・・・。
その日はちょうどoβテスト最終日。確か午後12時で終了し、午後から正式サービス開始って流れだったか。11時ごろから叫んで叫んで造船匠を探したが、誰も返事をしてはくれなかった。
やれやれ。悪さをした報いかな。・・・途方に暮れて埠頭に佇んでいたときに、ある男からTELLが来た。
『あんた、ババガレが欲しいんだろう』
『・・?』
『中古で良ければ譲ろう。酒場の前で待っている』
とんだラッキーだ。新しい船に乗り換えるのだろうか?何はともあれ相手の気が変わる前に行こう。
酒場前に着いた。人物情報を見ると、彼は賞金首だった。
『よう、来たな。では受け取れ』
トレードが来た。あわてて窓を開く。・・・??
トレードで寄越されたのはバーアリアンガレーのみならず。金色に輝く鎧、財宝の地図、現金200万・・・まて、どういうことだ?
『待ってくれ。船を譲ってくれるとはいったがこんなに・・・?』
『いいんだ。俺は今日限り陸に上がるんでね』
彼はoβ終了と共に陸に上がるつもりだったのだと言う。
『君も賞金首だろう。俺の海賊としての全てを譲る。後は任せたぜ。きっと海賊を極めてくれ』
『・・・わかった。』
他に掛ける言葉が見つからない。彼は満足したのか、そのままサーバーダウンを待たず消えていった・・・。
譲られた船を見た。中古?ほとんど傷もない。大事に使われていたのだろう。船名を確認する。
『ドラウプニル、か。今日からは俺が相棒だ。よろしくな』
・・・以後、俺の成長に伴い数度乗船を変えたが、その名は代々引き継がれてきた。彼との約束は今だ有効だ。俺が陸に上がるとき、この船を託す相手に出会えるまでは。まだまだ俺も未熟、前途は長い。
北欧神話が大好きなロリスケさん
ドラウプニル【Draupnir】
「滴(したた)るもの」あるいは「雫」の意。
九夜ごとに同じ重さの指輪を八つ生み出すとされる魔法の金の腕輪。
ロキがドヴェルグ(小人族)のブロックとエイトリを口車に乗せて作らせた三種の秘宝のひとつで、オーディンに献上されその腕を飾った。
息子のバルドルが死んだ時、ともに冥界に送られたが、彼を迎えに行ったヘルモーズ(彼もオーディンの子)によって再び地上に戻ったとされる。
・・・どちらかというと「富」を象徴する名前が戦列艦(=手にする最強の剣)に付いていた事に違和感をもっていたのですが、このお話を聞いて合点がいきました。
益々の活躍をお祈りいたします。(あれ・・オチがつけられないぞ・・)
「滴(したた)るもの」あるいは「雫」の意。
九夜ごとに同じ重さの指輪を八つ生み出すとされる魔法の金の腕輪。
ロキがドヴェルグ(小人族)のブロックとエイトリを口車に乗せて作らせた三種の秘宝のひとつで、オーディンに献上されその腕を飾った。
息子のバルドルが死んだ時、ともに冥界に送られたが、彼を迎えに行ったヘルモーズ(彼もオーディンの子)によって再び地上に戻ったとされる。
・・・どちらかというと「富」を象徴する名前が戦列艦(=手にする最強の剣)に付いていた事に違和感をもっていたのですが、このお話を聞いて合点がいきました。
益々の活躍をお祈りいたします。(あれ・・オチがつけられないぞ・・)
2007/01/24 Wed 04:02 URL [ Edit ]
ヴェネの素敵な造船屋
う~泣けるいい話だね
私も造船師として船を極めるぞ~
釘一本丹精こめて打ち込み名折れしない船を造るからこれぞという船があったら、依頼してくださいにゃ^^
私も造船師として船を極めるぞ~
釘一本丹精こめて打ち込み名折れしない船を造るからこれぞという船があったら、依頼してくださいにゃ^^
2007/01/24 Wed 16:28 URL [ Edit ]
Rika
とうとうドラウブニル秘話を明かしたんだね
アレイル君から初めてこの話を聞かせて貰った時、ジーンと心に響きました。
彼から託された思いと共に、この名を大事に“相棒”に引き継がせてきたアレイル君の意志が素敵だと思いました。
トラックバック邪魔だったら削除してね
アレイル君から初めてこの話を聞かせて貰った時、ジーンと心に響きました。
彼から託された思いと共に、この名を大事に“相棒”に引き継がせてきたアレイル君の意志が素敵だと思いました。
トラックバック邪魔だったら削除してね
2007/01/24 Wed 22:42 URL [ Edit ]
イザベラミリ
いいな。ステキなエピソード。感動するね。
海賊業を引き継いだのも彼のおかげでしょうか。
大航海時代の海賊は悪い人よりもいい人が多い気がするな~♪^^
海賊業を引き継いだのも彼のおかげでしょうか。
大航海時代の海賊は悪い人よりもいい人が多い気がするな~♪^^
2007/01/25 Thu 01:55 URL [ Edit ]
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我が「ICBM」の商会旗は“Dragon Slayer”そう【竜殺し】である。そしてボスであるψ銀髪の紫冬ψ氏。 彼の掲げる旗は、見るものを震え上がらせる“髑髏印”そう【グレートパイレーツ】である。
Anne Diary 2007/01/24 Wed 22:32
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