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ケープから長駆しジャカルタまで移動、港に入ろうとしたところにちょうどクリッパーらしき船影が西へ。急遽旋回、これを追う。標的は直前になってこちらの接近に気づき反転した。
しかし大旋回が仇となり失速、一気に距離をつめることに成功。急加速で引き離される前に交戦を仕掛けた。

『きゃーーーー』
戦闘サークルギリギリでの仕掛けとなったため、船首カルバリンでも弾道をかけてギリギリの距離で
ある。だが届けば充分勝負になるのだ。

『良い反応だ』
弾道、水平、重量砲撃を発動。
『だが少し遅い』後方から3発。距離が詰まってきたところで弾道を速射に切り替えさらに連射し、ラインギリギリで追い詰めた。速射を接舷に切り替え船尾を掠めるように白兵を仕掛ける。勝負は一瞬でついた。

『捕らえたぜ』
『しくしく』
収穫は現金約1Mと大スパンカー。上々である。
『では貰っていく。・・惜しかったな、あと1秒早ければ逃げ切れていた』

大スパだけ何かと交換してくれないか、という申し出があったのでこれを了承、ジャカルタの休憩所にて相手の到着を待った。程なく彼女が現れた。

『しかし、いい腕してるね』
『うむ、よく言われる』
『大スパンカー、現金で買い戻すならいくら?貴方の噂は聞いているがあいにくペチコはないよ』
『いらねえよペチコなんざ。俺の流儀は相手に任せている。1㌦でもかまわんよ』

ニヤリと意地悪く笑いながら続けた。
『君のプライドの額だけ対価にのっけてもらうさ』
相手も笑みを返してきた。
『面白い物言いだねえ。』

そしてトレードに出された額を見てこちらがいささかうろたえる事態になった。
『身包み剥がされておくよ』
そういって対価に出されたものは現金10Mと修道女服。
『そいつは貰いすぎだ。値打ち以上に払われては困る』
『あいにくと』
傲然と表現するべきか。笑みを浮かべながら彼女は続けた。
『あたしはプライドが高くてね』
『む・・・』

こう言われては先にした台詞の手前、出した手を引っ込めるわけにも行かない。
大スパンカーと、いつもの通り錬金術師のタロットを1枚相手に手渡した。
『ありがと。・・これだけ見事に拿捕されたのは初めてだから、見物料さ』
『了解だ、一本取られておく。そのタロットは領収書代わりだ、悪い目は出ないから厄払いにでも使ってくれ』
あはは、と笑って彼女は去っていった。なんとも鮮やかな印象を残していったものだ。

まったくやれやれだ、どうにも精神的には一本負けした気がしてならない。この10M、ロンドン祭の運営にでも寄付させてもらうとするかな。
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